Excelでよく見かける「#DIV/0!」や「#N/A」などのエラー表示、資料を見やすく仕上げたいときにはちょっと邪魔ですよね。そんなときに大活躍するのが「IFERROR関数」です。
IFERROR関数を使えば、エラーが発生したときに代わりの値を表示できるので、実務の現場でもとても重宝します。
本記事では、初心者の方にもわかりやすく、図解付きでIFERROR関数の基本から応用までをしっかり解説していきます!
IFERROR関数(マッスルたけちゃん)







IFERROR関数とは?(初心者向け解説)
IFERROR関数は、数式でエラーが発生した場合に「代わりの値」を返す関数です。VLOOKUP関数や数式の除算でエラーが出ることがありますが、IFERRORを使えばそれを見やすい形に置き換えることができます。
エラーで式が崩れるのを防ぎ、きれいな表を保つために非常に役立つ関数です。
IFERROR関数の特徴
- エラーが発生したときに代替値を返す
- 任意の文字列や数値、空白などを指定できる
- IF関数よりもシンプルに書ける
- VLOOKUPや除算など他の関数と組み合わせやすい
- エラー処理の効率化により実務でも頻繁に使われる
IFERROR関数の構文(入力方法と引数)
IFERROR関数の基本構文は以下の通りです。
【引数の説明】
引数名 | 説明 |
値(必須) | 通常の計算式や関数(例:A1/B1、VLOOKUP関数など) |
エラーの場合の値(必須) | 値でエラーが出たときに表示させたい値(例:”エラーです”、0、””など) |
※割り算は分母が”0″だとエラーとなるため商品Bのようにエラー値となりますが、商品AのようにIFERRORを使うことで、エラーの場合でも表示させたい値(今回であればエラー)を表示することができます。
IFERROR関数の使い方(具体例付き)
以下のような計算をするときに、IFERROR関数を使うことで「見せたくないエラー」を綺麗に処理できます。
A列:商品名 | B列:売上 | C列:注文数 | D列:判定(IFERROR関数) |
商品A | 1000 | 5 | =IFERROR(B2/C2, “エラー”)→200 |
商品B | 2000 | 0 | =IFERROR(B3/C3, “エラー”)→エラー |
商品C | 1500 | =IFERROR(B4/C4, “エラー”)→エラー |
IFERROR関数の応用テクニック|仕事で役立つ活用法
応用テクニック①:VLOOKUPとの組み合わせで「データなし」を表示
VLOOKUP関数を使うと、検索に失敗したときに「#N/A」エラーが表示されますが、IFERRORと組み合わせることで、「データなし」を表示にできます。
応用テクニック②:IF関数と組み合わせて空白セルを制御
IF関数と組み合わせることで、空白チェックとエラー処理を同時に行い、実務的な計算ミスの回避ができます。
IFERROR関数 よくある質問(FAQ)
よくある質問(FAQ)をまとめました。
- Q1: IFERROR関数で何ができるの?
- A1: 計算や関数のエラー時に、指定した値(文字列や空白など)を表示することができます。
- Q2: IF関数と何が違うの?
- A2: IF関数は条件に応じて分岐しますが、IFERRORは「エラーが出たかどうか」で分岐します。
- Q3: IFERRORで空白を返すには?
- A3: =IFERROR(計算式, “”) のように、エラー時に空文字列を返す設定をします。
- Q4: IFERRORとVLOOKUPはどう組み合わせる?
- A4: VLOOKUPの外側にIFERRORをつけて、エラー時に「該当なし」などの文言を表示させます。
IFERROR関数のまとめ
IFERROR関数は、エクセルでありがちなエラー表示(#DIV/0! や #N/A など)をスマートに処理できる関数です。
VLOOKUPや除算と組み合わせることで、実務でのミス防止や資料の見栄え向上に役立ちます。初心者にも習得しやすく、現場で即活用できる汎用性の高い関数です。
【ポイント整理】
- エラー発生時に代替の値(文字や空白など)を返すことができる
- よくある除算エラー(0割)やVLOOKUPのエラー処理に最適
- IF関数と組み合わせて柔軟なロジックも可能
- 実務で「資料を整える」「見栄えを保つ」ために非常に有効
- 初心者にも扱いやすく、覚えておくとエクセル作業が快適になる関数

これでIFERROR関数もバッチリだ!レッツ筋トレ!
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