論理関数

IFS関数の使い方を初心者向けに解説|IF関数との違いや複数条件も図解でスッキリ!

論理関数

エクセルの条件分岐といえばIF関数ですが、「条件が多くてネストがぐちゃぐちゃ…」そんな経験ありませんか?そんなときに活躍するのが、IFS関数です。

IFS関数は、複数の条件をシンプルに書ける便利な関数で、IF関数の「ネスト地獄」から脱出できます。

この記事では、IFS関数の基本から、具体的な使い方、よくあるミスやエラー対処法まで、初心者にもわかりやすくステップ形式で解説します。

 

IFS関数(マッスルたけちゃん)

マッスルたけ
マッスルたけ
エクセルと筋肉は裏切らない!!!マッスルたけちゃんだ!ブランド服より割れた腹筋!よし、今日はIFS関数についてレクチャーするぞ!
まさる
まさる
IFS関数って、IF関数をたくさん使うときに便利って聞いたんですが…何が違うんですか?
マッスルたけ
マッスルたけ
まさる、いい質問だ!IFS関数は“複数の条件をキレイに並べて”判断できる優れものなんだ。IF関数みたいにネストしまくらなくてもOK!筋トレで言うと、1セットずつ丁寧にやる感覚だな!
まさる
まさる
なるほど…じゃあIF関数と違って、ゴチャゴチャしにくいってことですね!筋肉で例えるの斬新だけど、わかりやすい(笑)
マッスルたけ
マッスルたけ
そう!しかも条件が多くなるほどIFSの真価が発揮される!ただし、条件の数や順番には注意だ。間違えるとエラーが出るから、フォームも筋トレも丁寧にいくぞ!
まさる
まさる
よーし!今日からIFS関数で“ロジックの筋トレ”始めます!
マッスルたけ
マッスルたけ
その意気だ!Excelも筋トレも、基本を極めれば最強だ!レッツマッスルIFS!

IFS関数とは?(初心者向け解説)

IFS関数は、複数の条件に応じて異なる結果を返す関数です。従来のIF関数ではネスト(入れ子)を使って条件を重ねる必要がありましたが、IFS関数を使えば「条件→結果」をペアで簡潔に記述できます。

例えば、点数によって評価を変えるといった「段階的な条件分岐」でよく使われます。

IFS関数の特徴

  • 複数の条件を簡潔に書ける
  • IF関数のネストよりも読みやすい
  • 条件が「TRUE」になった時点で評価を終了
  • 条件と結果はセットで記述(ペアで記述)
  • Excel 2016以降で使用可能

 

IFS関数の構文(入力方法と引数)

IFS関数の基本構文は以下の通りです。

=IFS(論理式1,結果1,論理式2,結果2,・・・

【引数の説明】

引数名 説明
論理式1(必須)  最初に評価する条件(例:A2>=90)
結果1(必須)  論理式1がTRUEの場合に返す値
論理式2(任意) 論理式1がFALSEのときに評価される次の条件
結果2(任意) 論理式2がTRUEのときに返す値

※最大127組まで設定可能

 

 

 

IFS関数の使い方(具体例付き)

例:点数に応じて「優」「良」「可」「不可」を判定する

  • B2が90以上なら「優」
  • B2が70以上なら「良」
  • B2が60以上なら「可」
  • それ以外(B2<60)なら「不可」

 

判定式=IFS(B2>=90,”優”, B2>=70,”良”, B2>=60,”可”, B2<60,”不可”)
A列:名前 B列:点数 C列:判定(IFS関数)
田中 92
鈴木 76
佐藤 61
高橋 45 不可

IFS関数は、最初にTRUEになった条件だけを評価して返すので、無駄な処理がなく効率的です。

 

よくある間違いと注意点

IFS関数は便利ですが、以下のことには注意が必要です。

  • すべての可能性に対応しないとエラー:
    すべてのケースに条件を用意しないと#N/Aエラーになります。
  • 順序が重要:
    最初に当てはまった条件で判定する。
  • 旧Excelで未対応:
    Excel 2016以前のバージョンでは使えません。

 

特に順序を間違えてしまうと、結果が変わってしまうので注意が必要です。「IFS関数の使い方(具体例付き)」で説明した例で以下のように順番を変えてみます。

 

判定式=IFS(B2>=70,”良”, B2>=60,”可”, B2<60,”不可”, B2>=90,”優”)

解説:
「点数が90以上なら“優”」という条件を最後に書いてしまうと、IFS関数は先に出てきた「B2が70以上」の条件で判断してしまい、結果は“良”になります。IFS関数は、最初に当てはまった条件だけを使って判定する仕組みだからです。

A列:名前 B列:点数 C列:判定(IFS関数)
田中 92

 

IFS関数の応用テクニック|仕事で役立つ活用法

IFS関数は複数条件をスッキリまとめて判定できる便利な関数ですが、実務ではさらに一歩進んだ応用が求められることも。ここでは、IFS関数を使った実務で役立つテクニックを2つご紹介します。

 

応用テクニック①:評価ランクを自動付与する判定表

具体例とメリット
売上や点数に応じて「A〜D」などの評価ランクを自動で付ける場面で活躍します。IF関数のネストが不要なので、シンプルな構造で誰でも読みやすい式になります。

ポイント:

  • TRUE,”D”を入れておくと、いずれの条件も満たさないときのデフォルト対応ができる
  • 評価基準を変えるときも式の中を修正するだけでOK

 

A列:名前 B列:売上(万円) 評価(IFS関数)
高橋 120 =IFS(B2>=100,”A”,B2>=70,”B”,B2>=50,”C”,TRUE,”D”)
→A
山田 85 =IFS(B2>=100,”A”,B2>=70,”B”,B2>=50,”C”,TRUE,”D”)
→B
小林 40 =IBS(B2>=100,”A”,B2>=70,”B”,B2>=50,”C”,TRUE,”D”)
→D

応用テクニック②:IFS関数+TEXT関数で見やすいメッセージ表示

具体例とメリット
IFS関数の判定結果を、TEXT関数などと組み合わせて文章形式で表示することで、報告書やチェックリストの自動生成にも応用できます。

ポイント:

  • 文章で表示することで、見た人にやさしい表現になる
  • 条件に応じたメッセージ分岐に適している
判定メッセージ
=IFS(B2>=80,”合格です!おめでとうございます”,B2>=50,”あと少し!頑張りましょう”,TRUE,”再試験です…”)

 

名前 点数 判定メッセージ
高橋 92 合格です!おめでとうございます
山田 65 あと少し!頑張りましょう
小林 45 再試験です…

 

IFS関数 よくある質問(FAQ)

よくある質問(FAQ)をまとめました。

  • Q1: IFS関数とIF関数はどう違うの?
  • A1: IFS関数は複数条件を1つの数式でスッキリ書けるのが特徴です。IF関数のようにネストする必要がないので、初心者にも読みやすくなっています。
  • Q2: TRUE を最後に書くのはなぜですか?
  • A2: TRUEを最後に使うことで、どの条件にも当てはまらない場合の「その他」扱いの結果を返せます。IF関数で言うところの「ELSE」に近い役割です。
  • Q3: IFS関数でエラーになるのはどんなとき?
  • A3: 条件が正しくペアになっていない場合や、すべての条件に当てはまらないときにTRUEがないとエラー(#N/A)になります。
  • Q4: IFS関数は古いExcelでも使えますか?
  • A4: IFS関数はExcel 2016以降で対応しています。2013以前では使えないので、IF関数のネストで代用しましょう。

IFS関数のまとめ

IFS関数は、複数条件を簡潔に管理できる関数で、IF関数のネストを使わずに「スッキリ読みやすい数式」を書きたいときに最適です。実務での評価表やメッセージ出力など、幅広く活用できます。

【ポイント整理】

  • IFS関数は複数条件をスムーズに処理できる
  • 最後にTRUEを入れるとエラー回避にも便利
  • IF関数との違いを知ると、使い分けがしやすい
  • Excel 2016以降で使用可能なのでバージョンに注意
  • 実務では評価・メッセージ判定などの自動化に役立つ
マッスルたけ
マッスルたけ

これでIFS関数もバッチリだ!レッツ筋トレ!

 

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