「文字列の一部だけを置き換えたい…」そんな時に便利なのが、REPLACE関数です。たとえば、電話番号の「090-」を「080-」に変更したい場合や、指定位置の文字だけを別の文字に変えたい時に使えます。
この記事では、REPLACE関数の構文・使い方・実践例・注意点を初心者向けに図解付きでわかりやすく解説します。
REPLACE関数(マッスルたけちゃん)







REPLACE関数とは?(初心者向け解説)
REPLACE関数は、指定した文字列の中から「一部の文字列」を指定の位置・文字数に応じて置き換えるための関数です。たとえば、電話番号の下4桁を伏せ字にしたり、特定の桁数を別の値に変えたい時に使います。
SUBSTITUTE関数との違いは、「位置と桁数で置き換える」という点です。
REPLACE関数の特徴
- 文字列の一部を指定位置・桁数で置き換え可能
- 数字や記号も文字列として置換できる
- 全体ではなく「一部の文字」を対象にするのがポイント
- SUBSTITUTE関数よりも位置ベースの制御がしやすい
- 他の関数(IF・TRIM・TEXTなど)と組み合わせると応用の幅が広がる
REPLACE関数の構文(入力方法と引数)
REPLACE関数の基本構文は以下の通りです。
【引数の説明】
引数名 | 説明 |
旧文字列(必須) | 置き換え対象の元の文字列 |
開始位置(必須) | 置き換えを開始する位置(1から始まる) |
文字数(必須) | 置き換える文字数 |
新文字列(必須) | 置き換え後の文字列 |
REPLACE関数の使い方(具体例付き)
REPLACE関数の使い方を説明します。
REPLACE関数の応用テクニック|仕事で役立つ活用法
REPLACE関数は「特定の文字を別の文字に置き換える」だけではありません。他の関数と組み合わせることで、より実践的なデータ処理が可能になります。ここでは、業務で役立つ2つのテクニックをご紹介します。
応用テクニック①:社員コードの一部だけを置換する
REPLACE関数は、文字列の一部を指定して置き換えるのが得意です。
たとえば、社員コード「A-2024-001」の中の「2024」だけを「2025」に変更したい場合、下記のように処理できます。
A列:元データ | B列:REPLACE関数 |
A-2024-001 | =REPLACE(A2, 3, 4, “2025”) → A-2025-001 |
メリット:
文字の位置と長さを指定して置換できるので、社員コードや製品番号など、ルールのある文字列の一括更新に最適です。
応用テクニック②:REPLACE関数 × IF関数で空欄を除外して置換する
REPLACE関数は、IF関数と組み合わせることで条件付きの文字列置換が可能になります。
たとえば、値が入力されているセルに対してのみ、文字列の一部を置換したい場合、以下のような使い方が便利です。
A列:元データ | B列:REPLACE関数 |
abc123 | =IF(A2<>””, REPLACE(A2, 4, 3, “456”), “”) → abc456 |
(空欄) | =IF(A3<>””, REPLACE(A2, 4, 3, “456”), “”) → (空欄) |
メリット:
空欄セルに対してREPLACE関数を使うとエラーや意図しない結果になる可能性がありますが、IF関数で条件を加えることでそれを防げます。データが欠損しているセルがある場合にも安全に置換処理を行えるので、実務での一括処理におすすめです。
REPLACE関数 よくある質問(FAQ)
よくある質問(FAQ)をまとめました。
- Q1: SUBSTITUTE関数との違いはなんですか?
- A1: SUBSTITUTEは文字列そのものを指定して置換しますが、REPLACEは文字の位置と桁数を指定して置換します。
- Q2: REPLACE関数で空白だけを削除できますか?
- A2: 空白の位置が分かっていれば可能ですが、SUBSTITUTE関数の方が空白削除には適しています。
- Q3: REPLACE関数でエラーが出る原因は?
- A3: 指定した位置や桁数が文字列の長さを超えている場合にエラーが発生します。入力内容を確認しましょう。
- Q4: IF関数と組み合わせてREPLACE関数は使えますか?
- A4: はい、IF関数と組み合わせて、条件に応じて文字列を置き換えることが可能です。
REPLACE関数のまとめ
REPLACE関数は、文字列の一部を位置と桁数で指定して置き換える強力な関数です。SUBSTITUTEとの違いを理解し、適切な場面で使い分けましょう。
【ポイント整理】
- 文字列の一部を置換するのに便利
- 置換開始位置と文字数を指定可能
- 電話番号や日付データの整形にも使える
- SUBSTITUTEとの違いに注意
- IFやTRIMなど他関数との組み合わせで応用が広がる

これでREPLACE関数もバッチリだ!レッツ筋トレ!
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