エクセルで小数点の処理をしたいときに大活躍するのがROUND関数です。
「小数点以下を四捨五入したい」「桁数を指定して数字をきれいに揃えたい」ときに便利で、特に経理や売上のデータを扱う業務では欠かせない関数です。
本記事では、ROUND関数の基本的な使い方から応用テクニック、よくある間違いとエラー対処法まで詳しく解説します。
ROUND関数(マッスルたけちゃん)

マッスルたけ
エクセルと筋肉は裏切らない!!!マッスルたけちゃんだ!ブランド服より割れた腹筋!よし、今日はROUND関数についてレクチャーするぞ!

まさる
ROUND関数って…なんか丸くなるんですか?筋肉を丸くするトレーニングとか?

マッスルたけ
惜しいけど違う!ROUND関数は、数字の小数点以下を四捨五入してくれる関数だ!桁数を指定して、きっちり丸めるんだ!計算の筋肉、美しく整えるぞ!

まさる
なるほど…請求書の合計金額とか、小数点以下をきれいにしたいときに便利ってことですね!

マッスルたけ
その通りだ!しかも、桁数にマイナスを入れると10の位とか100の位で丸められるぞ。腹筋だけじゃなくて桁数もバランスが大事なんだ!

まさる
腹筋と桁数を一緒に語る人、初めて見ました(笑)でもわかりやすいですね!

マッスルたけ
ROUND関数はIF関数と組み合わせても使える!条件によって丸める処理を変えたいときに最高だ。エクセルも筋トレも応用が命だぜ!
ROUND関数とは?(初心者向け解説)
ROUND関数は、指定した数値を「指定した桁数」で四捨五入してくれる関数です。たとえば、「123.456」という数値を小数点第1位で四捨五入すると「123.5」となります。
ROUND関数を使えば、計算結果を見やすく整えることができます。
ROUND関数の特徴
- 数値を任意の桁数で四捨五入できる
- 正の値で小数点以下を指定、負の値で整数部分を指定可能
- 端数処理のルールが明確で、ビジネス文脈でも使用しやすい
- 経理・会計のレポート作成などで頻出
- ROUNDUP・ROUNDDOWNとの組み合わせで柔軟な処理が可能
ROUND関数の構文(入力方法と引数)
ROUND関数の基本構文は以下の通りです。
【引数の説明】
引数名 | 説明 |
数値(必須) | 四捨五入したい元の数値。セル参照や計算式も指定可能 |
桁数(必須) | 四捨五入する桁数(小数点以下は正の数、小数点より前は負の数) |
ROUND関数の使い方(具体例付き)
例1:小数点第2位で四捨五入する
A列(元の値) | B列(ROUND関数) |
123.456 | =ROUND(A2,2)→123.46 |
78.123 | =ROUND(A3,2)→78.12 |
例2:整数第1位で四捨五入する(桁数 = -1)
A列(元の値) | B列(ROUND関数) |
158 | =ROUND(A2,-1)→160 |
324 | =ROUND(A3,-1)→320 |
ROUND関数の応用テクニック|仕事で役立つ活用法
応用テクニック①:IF関数と組み合わせて見積もり額を処理
具体例とメリット
四捨五入の処理をIF関数と組み合わせることで、条件によって「丸めるかどうか」を柔軟に制御できます。たとえば、10,000円未満の金額はそのまま、10,000円以上の金額は100円単位で四捨五入する、といった設定が可能です。
数式例=IF(A2>=10000, ROUND(A2, -2), A2)
金額A列 | ROUND使用後(B列) |
9,850 | 9,850(四捨五入なし) |
10,240 | 10,200(100円単位で四捨五入) |
ROUND関数 よくある質問(FAQ)
よくある質問(FAQ)をまとめました。
- Q1: ROUND関数とは何ですか?
- A1: ROUND関数は、指定した桁数で数値を四捨五入するExcel関数です。小数点以下や千の位など自由に調整できます。
- Q2: ROUND関数の第2引数(桁数)は省略できますか?
- A2: いいえ、省略できません。必ず指定する必要があります。
- Q3: ROUND関数とROUNDUP、ROUNDDOWNの違いは?
- A3: ROUNDは四捨五入、ROUNDUPは切り上げ、ROUNDDOWNは切り捨てを行います。
- Q4: ROUND関数で「桁数」をマイナスにするとどうなりますか?
- A4: マイナスの桁数を指定すると整数部が丸められます。例:桁数 -2 → 百の位で四捨五入されます。
- Q5: ROUND関数でエラーが出るのはなぜ?
- A5: 数値ではない値を指定したり、引数を省略すると「#VALUE!」エラーになります。
ROUND関数のまとめ
ROUND関数は、数値を四捨五入する際に便利な基本関数であり、業務での資料作成や集計処理に幅広く活用できます。IF関数との組み合わせや、報告書作成の見栄え調整など、応用範囲も豊富です。
初心者でも使いやすく、エラー対処も簡単なため、ぜひ習得しておきたい関数の一つです。
【ポイント整理】
- ROUND関数は、数値を指定桁数で四捨五入する
- 第2引数(桁数)は必須で、省略不可
- IF関数やAVERAGE関数と組み合わせると実用性アップ
- マイナスの桁数で整数部の四捨五入も可能
- 非数値や引数不足でエラーが出るため注意が必要

マッスルたけ
これでROUND関数もバッチリだ!レッツ筋トレ!
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