エクセルで計算結果を切り捨てたいときに便利なのが「ROUNDDOWN関数」。たとえば「12.9」を「12」に切り捨てたり、「123.456」を「123.4」にするなど、「小数点以下を確実に切り捨てたい場面」で役立つ関数です。
この記事では、ROUNDDOWN関数の基本的な使い方から応用例、よくあるエラーの対処法まで、図解付きでわかりやすく解説していきます。
ROUNDDOWN関数（マッスルたけちゃん）
マッスルたけ
エクセルと筋肉は裏切らない！！！マッスルたけちゃんだ！ブランド服より割れた腹筋！よし、今日はROUNDDOWN関数についてレクチャーするぞ！
まさる
ROUNDDOWN関数って、名前からすると数字を下に丸める感じですか？切り捨てとか？
マッスルたけ
そうだ！まさる、ナイス勘だ！ROUNDDOWN関数は小数点以下や指定した桁数で数字を切り捨てる筋トレ的ストイック関数だぞ！
まさる
ストイックすぎて逆に筋肉痛になりそうですね（笑）でも、桁数ってどう指定するんですか？
マッスルたけ
いい質問だ！例えば『桁数に0を指定すれば整数まで、1なら小数第一位まで』切り捨てられる。筋肉の部位ごとに鍛えるのと同じように、細かく指定できるんだ！
まさる
なるほど、ちゃんと狙った部分だけ切り捨てるんですね…筋肉管理みたいなもんかぁ。
マッスルたけ
その通り！ROUNDDOWN関数は会計処理やデータ整理にも使える便利なヤツだ！さあ、数字をキレよく整えて、心も体もストロングにいこうぜ！！
ROUNDDOWN関数とは？（初心者向け解説）
ROUNDDOWN関数は、数値を指定した桁数で「切り捨てる」関数です。四捨五入とは異なり、常に「切り捨て」になるのが特徴です。
計算で「過剰な値」を防ぎたいときや、単位未満の情報を排除したいときに使われます。たとえば、小数第2位まで表示したいときや、金額を10円単位で切り捨てる場合などに便利です。
ROUNDDOWN関数の特徴
- 小数点以下の数値を切り捨てて表示できる
- 正の数だけでなく、負の数にも対応可能
- 桁数の指定が自由で、整数部の桁も制御できる
- 他の関数（IFやROUNDなど）との組み合わせが可能
- 常に切り捨て動作になるため、挙動が安定している
ROUNDDOWN関数の構文（入力方法と引数）
ROUND関数の基本構文は以下の通りです。
【引数の説明】
| 引数名 | 説明 |
| 数値（必須） | 切り捨てたい対象の数値（またはセル参照） |
| 桁数（必須） | 切り捨てたい桁数を数値で指定。正の数で小数点以下、負の数で整数部の桁 |
補足
- 桁数 = 0 → 小数点以下をすべて切り捨てて整数に
- 桁数 = -1 → 10の位で切り捨て
- 桁数 = 2 → 小数第2位まで残して切り捨て
ROUNDDOWN関数の使い方（具体例付き）
桁数ごとにどのように切り捨てられるかをまとめました。
| A列（元の値） | B列（数式） | C列（結果） |
| 123.456 | =ROUNDDOWN(A2, 2) | 123.45 |
| 123.456 | =ROUNDDOWN(A2, 0) | 123 |
| 123.456 | =ROUNDDOWN(A2, -1) | 120 |
ポイント
- 金額を「100円単位」で切り捨てたい → =ROUNDDOWN(数値, -2)
- 小数第3位まで表示したい → =ROUNDDOWN(数値, 3)
- 常に「小さくしたい」処理に最適（会計や数量処理など）
ROUNDDOWN関数の応用テクニック｜仕事で役立つ活用法
応用テクニック①：売上金額を100円単位で切り捨てる
具体例とメリット
売上や請求書の金額を「100円単位」に丸めたい時に便利です。端数処理を自動化でき、請求書の計算ミスを防げます。
ポイント：桁数に「-2」を指定することで、100円単位に切り捨てできます（10の2乗）
| 商品名 | 単価 | 数量 | 小計 | 小計（100円単位で切り捨て） |
| 商品A | 3580 | 1 | 3580 | =ROUNDDOWN(C2*B2,-2) → 3500 |
| 商品B | 4290 | 2 | 8580 | =ROUNDDOWN(C3*B3,-2) → 8500 |
応用テクニック②：勤務時間を15分単位で切り捨てる
具体例とメリット
社員の勤務時間を「15分単位」に切り捨てて管理するケースに使えます。シフト管理や給与計算に役立ちます。
ポイント：割り算で15分単位に分解してから切り捨て、最後に15をかけて元の単位に戻すテクニック
| 氏名 | 実働時間（時間） | 15分単位に切り捨て |
| Aさん | 94 | =ROUNDDOWN(B2/15,0)*15 → 90 |
| Bさん | 112 | =ROUNDDOWN(B3/15,0)*15 → 105 |
ROUNDDOWN関数 よくある質問（FAQ）
よくある質問（FAQ）をまとめました。
- Q1: ROUNDDOWN関数の引数の桁数は必須ですか？
- A1: はい、桁数の引数は必須です。切り捨てたい桁を明確に指定する必要があります。
- Q2: 桁数にマイナスを指定するとどうなりますか？
- A2: 桁数を「-1」にすると10の位、「-2」にすると100の位で切り捨てになります。
- Q3: ROUNDDOWN関数とROUND関数の違いは？
- A3: ROUND関数は四捨五入、ROUNDDOWN関数は切り捨てです。計算のルールが異なります。
- Q4: IF関数と組み合わせて使えますか？
- A4: はい、条件付きで切り捨て処理を行いたい場合に、IF関数と併用できます。
- Q5: 小数点以下を完全に削除するにはどうすればいいですか？
- A5: 桁数を「0」にすることで、小数点以下をすべて切り捨てられます。
ROUNDDOWN関数のまとめ
ROUNDDOWN関数は「切り捨て」に特化した便利な関数で、ビジネスのさまざまな場面で活用できます。初心者でも扱いやすく、関数の基本を学ぶ第一歩としてもおすすめです。
【ポイント整理】
- 小数点や特定の桁で「切り捨て」したいときに使う
- 構文：=ROUNDDOWN(数値, 桁数)
- 桁数にマイナスを使うと、10の位・100の位で切り捨てできる
- 時間管理や請求金額の丸めなどで活用できる
- IF関数と組み合わせると、条件付きで処理が可能
マッスルたけ
これでROUNDDOWN関数もバッチリだ！レッツ筋トレ！
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