ROUNDUP関数とは、数値を切り上げて指定の桁数に丸めることができる関数です。四捨五入ではなく「必ず切り上げたい!」というときにとても便利な関数です。
本記事では、ROUNDUP関数の使い方や構文、実践的な使用例、よくあるミスとその対処法まで、初心者向けに図解付きでわかりやすく解説します。
ROUNDUP関数(マッスルたけちゃん)

マッスルたけ
エクセルと筋肉は裏切らない!!!マッスルたけちゃんだ!ブランド服より割れた腹筋!よし、今日はROUNDUP関数についてレクチャーするぞ!

まさる
ラウンドアップ…?もしかして筋トレで重量を切り上げるテクニックですか?

マッスルたけ
惜しい!でもその発想は嫌いじゃないぞ!ROUNDUP関数は、数字を指定した桁数で“切り上げ”する関数だ!0.1でも超えたら次の数にする、筋トレで言えば、ちょっとでも余裕があれば追加セットって感じだ!

まさる
ひぇ〜!優しくない関数ですね(笑)でも、請求書の端数処理とかで使えそうですね!

マッスルたけ
その通りだ、まさる!特に会計や財務の場面では大活躍!IF関数と組み合わせると、条件付きで切り上げ処理もできるからな。応用筋も鍛えられるぞ!

まさる
おおっ、ROUND関数と何が違うんですか?

マッスルたけ
ROUND関数は四捨五入、ROUNDUP関数はとにかく切り上げ!筋肉と違って容赦しないぞ!

マッスルたけ
まとめると、ROUNDUP関数は“数字を上げていく”攻めの関数だ!応用次第でレベルアップも可能!よし、今日も筋トレのようにExcelを鍛えていこうぜ!
ROUNDUP関数とは?(初心者向け解説)
ROUNDUP関数は、数値を「指定した桁数で必ず切り上げて」丸める関数です。例えば「12.34」を小数点第1位で切り上げたいとき、=ROUNDUP(12.34, 1) と入力すると「12.4」が返ってきます。
「切り上げ」という特徴がポイントで、常に上方向への丸めが行われます。
ROUNDUP関数の特徴
- 常に切り上げで数値を丸める
- 小数点以下・整数部分どちらも指定可能
- 第2引数に「0」を指定すると整数に切り上げ
- 第2引数をマイナスにすると10の位・100の位などを丸められる
- ROUND関数との違いは「必ず切り上げる」かどうか
ROUNDUP関数の構文(入力方法と引数)
ROUND関数の基本構文は以下の通りです。
【引数の説明】
引数名 | 説明 |
数値(必須) | 丸めたい対象の数値またはセル |
桁数(必須) | 切り上げる桁数(0なら整数、1なら小数点第1位、-1なら10の位など) |
ROUNDUP関数の使い方(具体例付き)
例1:小数点第1位で切り上げ
A列(元の値) | B列(ROUNDUP関数) |
12.31 | =ROUNDUP(A2,1)→12.4 |
5.64 | =ROUNDUP(A3,1)→5.7 |
9.99 | =ROUNDUP(A4,1)→10.0 |
例2:整数への切り上げ(桁数 = 0)
A列(元の値) | B列(ROUNDUP関数) |
4.3 | =ROUNDUP(A2,0)→5 |
10.1 | =ROUNDUP(A3,0)→11 |
6.99 | =ROUNDUP(A4,0)→7 |
例3:10の位で切り上げ(桁数 = -1)
A列(元の値) | B列(ROUNDUP関数) |
76 | =ROUNDUP(A2,-1)→80 |
123 | =ROUNDUP(A3,-1)→130 |
198 | =ROUNDUP(A4,-1)→200 |
よくある間違いとエラー対処法
間違い例 | 対処法 |
=ROUNDUP(“文字列”,1) → エラー | 数値以外の文字列を指定している。数値に修正する。 |
=ROUNDUP(12.34) → エラー | 引数が1つだけなので、桁数(第2引数)を追加する。 |
=ROUNDUP(12.34,”A”) → エラー | 桁数は数値で指定する必要がある。 |
ROUNDUP関数の応用テクニック|仕事で役立つ活用法
応用テクニック①:売上データの端数処理に使う
具体例とメリット
請求書作成時に小数点以下の金額を「切り上げ」たいケースで役立ちます。たとえば、1件あたりの単価を切り上げて請求額を統一する場合などに有効です。
数式例=ROUNDUP(B2,0) → 小数点以下を切り上げて整数に
商品名 | 単価(元の値) | 請求単価(切り上げ) |
商品A | 123.45 | 124 |
商品B | 78.22 | 79 |
商品C | 99.01 | 100 |
応用テクニック②:工数の切り上げ計算(15分単位)
具体例とメリット
業務時間や作業時間を、15分単位で切り上げたい場合に便利です。たとえば、タイムカードの管理や外注費の計算などで使えます。
数式例=ROUNDUP(B2,2) → 小数第2位で切り上げ→15分単位(0.25)ごとに丸める
作業内容 | 実働時間(時間) | 請求時間(15分単位切り上げ) |
設計作業 | 1.23 | 1.25 |
修正対応 | 2.52 | 2.75 |
ミーティング | 0.78 | 1.00 |
ROUNDUP関数 よくある質問(FAQ)
よくある質問(FAQ)をまとめました。
- Q1: ROUNDUP関数の「桁数」にはどんな値を入れればいい?
- A1: 正の値なら小数点以下を、負の値なら整数部分を切り上げられます(例:-1で10の位を切り上げ)。
- Q2: ROUNDUPとROUND関数の違いは?
- A2: ROUND関数は四捨五入、ROUNDUP関数は常に切り上げ処理を行います。
- Q3: ROUNDUP関数でエラーになる原因は?
- A3: 数値や桁数の引数に誤りがある場合や、非数値のデータを指定した場合にエラーになります。
- Q4: ROUNDUP関数をIF関数と組み合わせて使えますか?
- A4: はい、IF関数の条件に応じてROUNDUP処理を分岐させることが可能です。
- Q5: ROUNDUP関数で「0桁」にするとどうなりますか?
- A5: 小数点以下が切り上げられ、整数部分だけが残ります(例:123.4 → 124)。
ROUNDUP関数のまとめ
ROUNDUP関数は、数値を指定した桁数で切り上げる便利なExcel関数です。請求金額や時間の管理など、ビジネスでの端数処理に活躍します。
【ポイント整理】
- ROUNDUPは常に切り上げ(ROUNDは四捨五入)
- 桁数の指定で柔軟な切り上げが可能(0, 正の値, 負の値)
- 請求書や工数計算など現場でよく使われる
- IF関数との組み合わせも可能
- エラー回避には数値と桁数の正確な指定が大事

マッスルたけ
これでROUNDUP関数もバッチリだ!レッツ筋トレ!
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