Excelで「見た目は数値なのに、計算できない…」と困ったことはありませんか?それ、実は文字列として認識されているのが原因かもしれません。そんなときに役立つのがVALUE関数です!
この記事では、初心者でもわかりやすく、VALUE関数の使い方や数値変換の具体例、よくあるエラーの対処法まで丁寧に解説していきます。
VALUE関数(マッスルたけちゃん)







VALUE関数とは?(初心者向け解説)
VALUE関数は、文字列として扱われている「数値らしきデータ」を、正しく“数値”に変換する関数です。
たとえば、CSVなどの外部データをExcelに取り込んだときに、「100」や「2023/10/01」などが文字列扱いになることがあります。このままでは計算やフィルター処理がうまくいきません。VALUE関数は、そうした“見た目だけ数値”を“本物の数値”に変換してくれます。つまり、計算ができるようにしてくれる便利な関数です。
VALUE関数の特徴
- 見た目は数値でも文字列のデータを本物の数値に変換できる
- 日付形式の文字列も自動で日付値に変換可能
- 引数は1つだけ。初心者にも使いやすい
- 他の関数(IF、TRIM、IFERRORなど)との組み合わせが柔軟
- 計算エラーの原因になりやすい「文字列数値問題」を簡単に解消できる
VALUE関数の構文(入力方法と引数)
VALUE関数の基本構文は以下の通りです。
【引数の説明】
引数名 | 説明 |
文字列(必須) | 数値に変換したいデータ(セル参照や “100” のような直接入力)を指定します。 |
VALUE関数の使い方(具体例付き)
VALUE関数の使い方を説明します。
見た目ではわかりにくいですが、A列は文字列の”100″になります。数字の100ではないため、足したり引いたりはできません。
VALUE関数の応用ポイント
引数の文字列はセルを指定する必要はありません。
- =VALUE(“100”) → 数値100に変換
- =VALUE(“2024/01/01”) → 日付データに変換される
- =VALUE(“abc”) → エラー(#VALUE!)
エラー対策にはIFERROR関数と組み合わせるのが効果的:
これにより、エラー発生時に「変換できません」と表示され、ユーザーにとっても親切な表示になります。
VALUE関数の応用テクニック|仕事で役立つ活用法
VALUE関数は、文字列を数値に変換する基本的な使い方だけでなく、他の関数と組み合わせることでさらに実用的になります。ここでは、実務で役立つ応用テクニックを紹介します。
応用テクニック①:IFERRORと組み合わせてエラー回避
具体例:
CSVデータに「-」や「空欄」が含まれている場合、VALUE関数だけでは #VALUE! エラーが出ることがあります。IFERROR関数と組み合わせることで、エラーを回避してわかりやすい表示が可能です。
元データ | 関数式 |
“100” | =IFERROR(VALUE(A2), “変換不可”)→100 |
“-“ | =IFERROR(VALUE(A3), “変換不可”)→変換不可 |
“” | =IFERROR(VALUE(A4), “未入力”)→未入力 |
メリット:
- エラーを見やすくカスタマイズ
- フォーム入力や外部データ処理に最適
応用テクニック②:TRIMやSUBSTITUTEと連携して“見えない文字”を除去
VALUE関数は「数値に見える文字列」しか変換できません。スペースや改行が混ざっていると変換に失敗します。
そこで、TRIM関数やSUBSTITUTE関数と組み合わせることで、正しく変換できるようになります。
元データ | 関数式 |
“100” | =VALUE(TRIM(A2))→100 |
“1,000”(カンマあり) | =VALUE(SUBSTITUTE(A3,”,”,””))→1000 |
メリット:
- 複雑な文字列データも数値化できる
- 金額や数量のデータ整形に便利
VALUE関数 よくある質問(FAQ)
よくある質問(FAQ)をまとめました。
- Q1: VALUE関数で「100」が変換できないのはなぜですか?
- A1: 文字列としての「100」に見えても、スペースや全角文字が混ざっていると変換できません。TRIMやSUBSTITUTEを併用しましょう。
- Q2: VALUE関数とTEXT関数の違いは何ですか?
- A2: VALUE関数は文字列を数値に変換、TEXT関数は数値を整形して文字列に変換する役割があります。
- Q3: VALUE関数で日付文字列を変換したらシリアル値が出ました
- A3: Excelでは日付も数値で管理されているためです。セルの表示形式を「日付」に設定すると見やすくなります。
- Q4: VALUE関数を使うとき、#VALUE! エラーが多発します
- A4: 数値に変換できない文字(記号やアルファベットなど)が含まれている可能性があります。IFERRORとの併用がおすすめです。
- Q5: VALUE関数はどんなときに使うのが効果的?
- A5: 外部データ(CSVなど)から取り込んだ値が文字列扱いされているときに、正しい数値として扱うために使うのが効果的です。
VALUE関数のまとめ
VALUE関数は、文字列のように見える数値を“本物の数値”として認識させるための関数です。
エラー回避や他関数との組み合わせで、実務の精度と効率が格段に上がります。
【ポイント整理】
- VALUE関数は「文字列→数値」に変換する関数
- 数式は =VALUE(文字列) のシンプルな構文
- TRIM・SUBSTITUTEと併用すると変換精度がアップ
- IFERRORでエラー処理も柔軟に対応
- 外部データやCSVの整形に超便利!

これでVALUE関数もバッチリだ!レッツ筋トレ!
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