MAX関数は、指定した範囲の数値の中から最大値を求めるためのエクセル関数です。売上データや成績管理など、最大値を特定する場面で広く活用されます。本記事では、MAX関数の基本的な使い方から、応用テクニック、よくあるエラー対処法まで詳しく解説します。
MAX関数とは(マッスルたけちゃん)









MAX関数とは(初心者向け解説)
MAX関数は、指定した範囲内の数値の中から最も大きい値(最大値)を取得するためのエクセル関数です。大量のデータから最大の売上額や最高得点を求める際に便利です。特に、数値データの比較をする場面でよく使用され、簡単に最大値を取得できます。
MAXA(マックスエー)関数は、選択したセルに文字列や論理値がある場合も、それらすべてから最大値を求める関数です。文字列は0とみなし、論理値はTRUEが1、FALSEが0とみなし、空白のセルは無視します。
- 数値から最大値を求めたい場合はMAX関数
- 数値以外からも最大値を求めたい場合はMAXA関数
- 数値以外は0もしくは1とみなして最大値を求める
- 文字列は無視する(一部例外あり)
最小値を求めるのは色んな所で出てきますが、具体的にはこんな時に使います。
- 各月の最高気温を求めたい
- 点数の一覧から最高得点を求めたい
- 売上実績の一覧から一番高い売上地域を求めたい
MAX関数の特徴
- 指定した範囲の数値から最大値を求める
- 数値データのみを対象に計算(文字列や空白は無視)
- 複数範囲を指定可能(カンマ区切りで複数範囲を指定)
- 条件付き最大値を求める場合はMAXIFS関数を使用
- エラー処理が必要な場合はIFERROR関数と組み合わせて活用
MAX関数の構文(入力方法と引数)
MAX関数(MAXA関数)の書式を確認します。
- 値1・・・最大値を求めたい数値を含むセルやセルの範囲を指定。
- 値2・・・設定は任意。最大値を求めたい数値を含むセルやセルの範囲を指定。
- 値1・・・最大値を求めたい値を含むセルやセルの範囲を指定。
- 値2・・・設定は任意。最大値を求めたい値を含むセルやセルの範囲を指定。
MAX関数の使い方(具体例付き)
MAX関数もMAXA関数も使い方は簡単です。最大値を求めたいセルの範囲を指定して終わりです。
【セルの範囲を指定する方法は3つ】
- 直接記述する
- マウスでドラッグしてまとめてセルを選択する
- 1つずつセルを選択する
【具体的な記述例】MAX関数の場合
- セルのA1、A2、A3を選択する場合
数式バーもしくはセルには「=MAX(A1:A3)」もしくは「=MAX(A1,A2,A3)」のように記述します。 - 連続したセルならば、マウスで複数のセルをドラックするだけで選択可能です。
- 連続していないセルならば、「Ctrl」ボタンを押しながら複数のセルをドラッグするだけで選択可能です。
今回はB2,B3,B4,B5,B6,B7,B8を選択したいので、
MAX(B2,B3,B4,B5,B6,B7,B8)もしくはMAX(B2:B2)となります。
MAXA関数もセルの指定方法は同じです。
MAXA(B2,B3,B4,B5,B6,B7,B8)もしくはMAXA(B2:B2)となります。
MAX関数とMAXA関数の違い
MAX関数とMAXA関数について、下図を用いてもう少し深く説明します。9行目にはMAX関数(赤枠内)、10行目にはMAXA関数(青枠内)を入れています。
それぞれ各月の最大値(最高点)を求めています。5-8月にはセルに文字列、空白セルを準備しています。
結果はMAX関数でもMAXA関数で変わりません。理由はそれぞれの関数には無視するセルとみなしがありますが、みなしの数は0もしくは1なので、最大値には影響を与えないためです。
- MAX関数は文字列、論理値、空白セルは無視
- MAXA関数は文字列は0とみなし、論理値はTRUEが1、FALSEが0とみなし、空白のセルは無視
空白セルはMAX関数、MAXA関数には影響がない(後述)ので考えなくてよいですが、選択しているセルの範囲の数値次第では結果が変わります。こちらが結果に影響がある具体例です。
こちらはある地域の1-3月の最低気温(℃)です。1月は、MAX関数、MAXA関数ともに最大値の-2.0を求めています。しかし、2月には文字列があり、MAX関数は最大値の-0.6、MAXA関数は文字列を0とみなし、最大値として0.0を求めています。3月も同様に、MAXA関数は最大値は-9.0ではなく、0.0を求めています。

指定したセルの範囲にマイナスが多い場合はMAX関数とMAXA関数で結果が変わることがあるから注意してくれよな!マッスルたけちゃんはMAX関数しか普段は使わない。
MAX関数の応用テクニック|仕事で役立つ活用法
応用テクニック① 条件付き最大値を求める(MAXIFS関数)
MAX関数単体では条件を指定できませんが、MAXIFS関数を使うことで、特定の条件を満たす最大値を取得できます。
応用テクニック② IF関数と組み合わせる
この数式では、最大値が50,000を超えているかを判定し、目標達成か未達成かを判別できます。
MAX関数 よくある質問(FAQ)
よくある質問(FAQ)をまとめました。
- Q1: MAX関数が空白セルを含む場合はどうなりますか?
- A1: MAX関数は空白セルを無視し、数値の中から最大値を取得します。
- Q2: MAX関数がエラーになる原因は?
- A2: 範囲に数値が含まれていない場合や、誤った引数を設定している場合、エラーが発生することがあります。IFERROR関数を併用するとエラーを回避できます。
- Q3: MAX関数とMAXIFS関数の違いは?
- A3: MAX関数は単純に最大値を取得するのに対し、MAXIFS関数は条件を指定して最大値を求めることができます。
- Q4: MAX関数で複数の範囲を比較できますか?
- A4: はい、MAX関数はカンマ区切りで複数範囲を指定し、その中から最大値を取得できます。
- Q5: 数値以外のデータが含まれている場合、MAX関数はどうなりますか?
- A5: MAX関数は数値以外のデータを無視し、数値の最大値を返します。
MAX関数のまとめ
MAX関数は、指定範囲内の数値の中から最大値を取得するエクセル関数です。売上データや成績管理など、最大値を特定する場面で役立ちます。数値以外のデータは無視され、エラー対策にはIFERROR関数と組み合わせることが推奨されます。条件付き最大値を求める場合は、MAXIFS関数の使用が適しています。
【ポイント整理】
- MAX関数は指定範囲内の最大値を求める関数
- 数値のみを対象とし、文字列や空白セルは無視
- MAXIFS関数を使えば条件付き最大値を取得可能
- IFERROR関数と組み合わせてエラー回避が可能
- 複数範囲の比較も可能

MAX関数とMAXA関数は似ているが、考えるのが面倒な場合は、MAX関数を使えば問題ないだろう。マッスルたけちゃんも普段はMAX関数しか使っていないぞ!
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