エクセルで複数の条件を指定してデータをカウントしたいときに便利なのがCOUNTIFS関数です。本記事では、COUNTIFS関数の基本的な使い方から応用、エラー対策まで詳しく解説します。
COUNTIFS関数(マッスルたけちゃん)

エクセルと筋肉は裏切らない!!!マッスルたけちゃんだ!よし、今日はCOUNTIFS関数についてレクチャーするぞ!

COUNTIFS…って、何かを合計する関数ですか?

惜しい!COUNTIFS関数は、複数の条件を満たすデータの数をカウントする関数だ!たとえば、「筋トレで100回以上やった日だけ数える」とか、「プロテインを飲んだ日とトレーニングした日を両方満たす日をカウントする」とかに使えるぞ!

筋肉絡めてくるの、もはや予想できてました(笑)。でも、COUNTIFとは何が違うんですか?

COUNTIFは1つの条件だけだけど、COUNTIFSは複数の条件を組み合わせてデータをカウントできるんだ!例えば、「売上が1000円以上かつ、購入回数が5回以上」のデータ数を求めるには
=COUNTIFS(A1:A10, \”>=1000\”, B1:B10, \”>=5\”)
と書けばOKだ!

おお、それならデータ分析がすごく楽になりそうですね!でも、条件を増やしすぎたらエラーになりませんか?

その通りだ!COUNTIFS関数では複数条件を設定できるけど、条件範囲のサイズが違うとエラーになるぞ!範囲の大きさを合わせるのがポイントだ!関数も筋トレと同じで、使えば使うほど強くなる!しっかり学んでいこう!
COUNTIFS関数とは(初心者向け解説)
COUNTIFS関数は、Excel(エクセル)で複数の条件を満たすセルの個数をカウントする関数です。COUNTIF関数と似ていますが、COUNTIFが1つの条件でしかカウントできないのに対し、COUNTIFSは2つ以上の条件を指定してカウントできる点が特徴です。例えば、「営業部かつ売上が100万円以上」といった条件に該当するデータをカウントするのに便利です。
COUNTIFS(カウントイフス)関数は、指定した複数の条件に一致する、セルの数を求める関数です。
・COUNTA関数は指定した範囲の空白ではないセルの数を求める
・COUNTIF関数は指定した1つの条件に一致する(対象を絞る)セルの数を求める
・COUNTIFS関数は指定した複数の条件に一致する(対象を絞る)セルの数を求める
【指定できる条件】
- 特定の文字列の指定
- 数値や日付の一致・比較
- 部分一致
- ほかにもさまざまな条件の指定が可能
よくある例として部署別や地域別で成績が知りたい時などに使います。今回は簡単な例として、クラス別に男女の人数を出してみます。赤枠内にCOUNTIFS関数が入っています。
COUNTIFS関数の特徴
- 複数の条件を指定してセルの個数をカウント可能
- AND条件でカウント(すべての条件を満たすセルのみ対象)
- 最大127個の条件を指定可能
- 数値、文字列、比較演算子(>=、<= など)を組み合わせて条件を設定できる
- フィルタ機能のように使えて、データ分析に便利
COUNTIFS関数の構文(入力方法と引数)
COUNTIFS関数の構文を確認します。
COUNTIFS関数は、「条件範囲1・検索条件1」、「条件範囲2・検索条件2」の組合せを最大127個まで指定できます。
複数の条件は、AND条件とみなされます。つまり、全ての条件に一致したセルの数が数えられます。【引数の説明】
No | 引数名 | 説明 |
1 | 条件範囲1[2…] | 「検索条件1」の対象となるセル範囲を指定します。 |
2 | 検索条件1[2…] | 「条件範囲1」で指定する条件を指定します。 |
COUNTIFS関数の使い方(具体例付き)
条件の記述方法
COUNTIFS関数の第2引数である検索条件には、さまざまな指定方法があるので、今回はその中でも代表的な指定方法を説明いたします。
第2引数の「条件範囲」からセルを検索するための条件を、数値・式・セル参照・文字列で指定します。
文字列を指定する場合は、「”」(ダブルコーテーション)で囲みます。
セルを指定することもできます。

COUNTIFS関数では比較演算子を使うことで〇〇以上〇〇以下のセルの数を数えたい時などにも活用できるんだ!具体例がこれだ↓
>1 | >=1 | =1 |
<1 | <=1 | <>1 |
COUNTIFS関数の応用テクニック|仕事で役立つ活用法
応用テクニック①:空白セルを除いたカウント
COUNTIFS関数を使って、空白セルを除外してカウントできます。
結果: 空白セルを除いたセル数が返る。
応用テクニック②:特定の範囲で条件を満たすデータをカウント
特定の範囲に対して複数条件を適用することで、より詳細なデータ分析が可能になります。
例: 売上1000円以上かつ5000円以下のデータ数をカウント。
COUNTIFS関数 よくある質問(FAQ)
よくある質問(FAQ)をまとめました。
- Q1. COUNTIFS関数で条件を増やすとエラーになるのはなぜ?
- A1. 各条件の範囲サイズが一致していないとエラーが発生します。同じ範囲サイズを指定しましょう。
- Q2. COUNTIFS関数で部分一致検索はできる?
- A2. ワイルドカード(* や ?)を使えば部分一致検索が可能です。
例:=COUNTIFS(A1:A10, “*エクセル*”)
- Q3. COUNTIFS関数の結果が0になるのはなぜ?
- A3. 指定した条件に一致するデータがない可能性があります。条件の書き方やデータを見直しましょう。
ワンポイントプロテイン(アドバイス)

COUNTIFS関数は、条件を1つにすればCOUNTIF関数と同じになる。この関数に限っては、引数の順番が同じだ!
【COUNTIF関数とCOUNTIFS関数の注意点】
関数に「S」を入れると複数条件が指定できるようになります。
AVERAGEIFS関数のまとめ
COUNTIFS関数は、複数の条件を満たすデータの数をカウントする便利な関数です。売上分析やデータ整理に役立ちます。
- COUNTIFS関数は複数条件に基づいてデータをカウント
- 条件を組み合わせることで詳細なデータ分析が可能
- 部分一致検索はワイルドカード( *や ?)で対応可能
- 空白を除いたカウントも可能(”<>” & “” を指定)
- エラー発生時は条件や範囲のサイズを確認することが重要

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